
どうしたら自分を客観的に見られるんだろう。

ずばり、思考を文字にする!
自分のことは知っているようで実は分からないことだらけです。
なぜ自分はいつも同じことで悩むのだろう?
私はなぜこの人と話すと上手く話せないのだろう?
あの人はなんでも上手くやるのに、自分にはなぜできないのだろう?
人に相談したり、本やインターネットで調べても、なかなか解決しない悩みがある人は、考えを文字にすることで解決策が見つかりますよ。
まずは考えを文字にする方法を学び、自分のことを知ることから始めましょう。
⚪︎ どのように思考を文字にするのか
⚪︎ 文字にすると得られる効果
⚪︎ 文字にするときのアイテム4選
⚪︎ 文字にするときの注意点
思考を文字にする
悩んでいるとき、頭の中では何が起きているでしょう。
過ぎてしまったことへの後悔、まだきていない未来への不安など、繰り返し頭の中で考えてしまうことを「反芻(はんすう)思考」と呼びます。
これらを考えている間、脳の中ではたくさんのエネルギーが消費され、気づくと脳がヘトヘトになってしまいます。するとさらに不安が大きくなり、それがストレスとなって疲れてしまいます。
文字にすることの効果
そうならないためにも頭の中の思考を文字にすることで、一度自分の外に出すことができます。
自分と一体化していた悩みが、外に出ることで客観視できるようになります。
仲のいい友達が悩んでいるのを見ると、こうしたら良いのに!とか、あなたの良いところはたくさんあるから自信持って!と気軽に言えることがありますよね。
それは客観的にみることができているからです。
思考を文字にすることで、それに近いことを自分にやってあげることができます。
具体的な方法
紙やスマホなど、自分が使いやすい媒体を使います。
以下のことを参考に、今考えていることを文字にしていきます。
⚪︎ 悩んでいる内容
⚪︎ 誰かに言いたいこと
⚪︎ 今の感情(気持ち)
⚪︎ 関係図
⚪︎ 他
難しく考えなくて良いので、今、頭の中にある思考をとにかく書き出します。
例えば、「大会まであと3週間。全然成績が伸びない。やばい。焦る。」とか「あー!またあの人に余計なことを言っちゃった!!取り消したい!無理だけど」など。
頭に浮かぶことは文脈や言葉遣いなど整列されていないことが多いので、浮かんでくるものをなんでも良いから書いていきます。
もし複数の人との関係でうまくいっていないことがあれば、このように関係図を書いてみることもいいですね。

※ 例として作成したものです。
このように今感じているものをそのまま書き出すことで、主観的にみていた悩みを、物理的に外に出すことができるので客観的に見られるようになります。
※ 心理用語で「思考の外在化」という。
自分の主観に捉われることなく、いろいろな角度から見ることができるので、新しいアイディアが浮かんだり、悩みの解決の方法が見つかったりします。

絶対に1人で解決しなくてはいけない、と思っていたことが、あの人に相談してみようと最適な相手が急に浮かんでくるということが私もよくあります。
悩みの内容だけでなく、ひたすら感情を書くことも効果的です。
「むかつく!ひどいよ!なんでわかってくれないの?もう大っ嫌い!」など面と向かっては言えないことも、頭の中にあるものは文字にしましょう。

なんか他の人に見られたら友達いなくなりそうだよ…。

文字にしたものは誰にも見せないようにしよう。
よく、ブログなどに自分の愚痴や不満を書いて公開している人も見かけますが、セルフコーチングではあまりおすすめしません。
なぜなら、セルフコーチングで大切なことは自分で自分を知ることだからです。
他の人の目に触れるような媒体を使うと、「誰かに見られたらこう思われるから、書くのはやめよう」「他の人が理解できるようにキレイな文章を書こう」とリアルに出てきている自分の考えを変換するようになってしまいます。
そうすると本当の自分の考えを見ることはできません。

自分との秘密の交換日記みたいに、誰にも見せない神聖なものにしてくださいね。
アイテム4選
おすすめのアイテムはこちらです。
・ノート(紙)
・スマートフォンのアプリ
・パソコンやタブレット
・音声入力機能
① ノート(紙)
この中で私がダントツでおすすめするのはノート(紙)です。
頭の中の考えを手書きするとき、タイムラグが結構生じます。
特に感情がたかぶっているときはこのタイムラグが気持ちを落ち着けてくれます。
また、紙にペンで書くとき、右脳と左脳の両方を使っているそうです。脳を効率よく使えることができますよ。
② スマートフォンのアプリ
スマートフォンのアプリでおすすめなのはメモアプリです。
使い方がシンプルなので使いやすいです。
また、電車の中や外出先など、紙に書くことができない場所でも手軽に使用できるのもいいところですね。
③ パソコンやタブレット
パソコンやタブレットでの入力が楽、早いという人にはオススメです。
ただパソコンを立ち上げるのに多少なりとも時間がかかるので、「今すぐ書きたい!」という突発的な感情が薄れることもあります。
④ 音声入力機能
実は私は使ったことがありませんが、パソコンでもスマートフォンでも音声入力の機能があります。
機器のマイクをオンにして入力をします。
ただ、漢字変換などがうまくできないと、思考を文字にするというよりは綺麗に変換することが目的となってしまうことに注意が必要です。
自分の声にすることで考えを表に出しやすい人もいるので、人にとっては有効に使えると思っておすすめ4選に入れました。

自分にとって使いやすいものを色々試してみてください。
注意点
自分を知るために思考を文字にするやり方や効果などをお伝えしました。
ここでは注意点もお伝えします。
・楽に続けられる方法を探す
・文字にできないときに無理しない
・自分を責めない
文字にすることの目的は、自分のことは知っているようで意外とわかっていない自分のことを知ることでしたね。
文字を書くのが嫌い、めんどくさくて仕方がない、という人は無理にやらない方がいいでしょう。
もちろん、最初は慣れなくて何も文字にできない、ということもあるかもしれません。
そんなときは、まず1行だけ書いてみる、など自分にとってやれそうなくらいにハードルを下げることが大切です。
また、いつもは書けるのに、今日はなんだか文字にできない、というときもあるかもしれません。
そんなときは無理して書こうとしないことです。続けていくと書くことの効果を感じるようになります。そうすると自然と「書きたい」と思えるようになります。
「書くこと」が目的にすり替わって無理してもやる!ということにならないようにしてくださいね。
そして、1番大事なことを最後に書きますが、本音を書くことで「こんなことを書いてしまう自分は酷い人間だ…。人に優しくない…」など、自分を責めないでくださいね。
思考を文字にするのはなんのためか、を思い出しましょう。
文字にすることによって、自分を知る。知ることで自分のメンタルを整えて、自分の夢を叶えていくため、でしたよね。
そのためには、自分の嫌な部分も人には見せられない部分も、大切な自分の一部として受け入れることがとても大切です。
夢を叶えるための通過点と思って、どんな自分が出てきても優しく愛してください。
まとめ
自分を知るために考えを文字にする方法を説明しました。
細かく書きましたが、書くことを目的にするとシンドくなることもあります。
最初は少しずつ始めてみてください。
だんだんと、書きたくて仕方がなくなってきますよ。
私は起業しようと思い始めたとき、最初に「書くことは思考の整理に最適」という情報を探して、そのときから書くことを始めました。
最初は自分の中のアイディアを書き出すノートとして使っていましたが、次第にメンタルがアップダウンするのをなんとかしたくて、気持ちをとにかく書き出すノートに変えました。
とにかく書いていると、自分の気持ちを自分で受け止められるようになりました。
「私はこう思っているんだね」
「イライラしたのは、想いが伝わらなくて悲しかったのが根本にあったんだね」
というように、表面的な感情からより深い感情が分かるようになってきました。
それを自分でしっかり受け止める習慣ができると、他人に振り回されることが減り、本当に自分が願っている方向を見失わないようになりました。
長い間解決しない悩みがある人に、特におすすめの方法です。

あなたの夢に近づきますように♪
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