【言葉の力】あなたは大丈夫？自分に自信を与える言葉・自信を失わせる言葉

『自分に自信をもちたい』。

アスリートのあなたは、一度はそのように思ったことがあるのではないでしょうか。

今現在、自信がなく、どうしたら自信をもてるようになれるかと模索する中で、この記事に出会った人もいるかもしれません。

スポーツには結果がつきものです。

試合に負けてしまったとき、レギュラーに選ばれなかったとき、思うように上達しないとき、周りからの評価がなかなか上がらないとき、など自信を失う経験をした人は多いと思います。

どんなときでも自信のある自分でありたい。

今日の記事は『言葉』を通じて、あなたが自分自身に自信を与えられるような記事となっています。

さっそくみていきましょう。

言葉が与える影響

あなたは「プラシーボ効果」というのを聞いたことがありますか？

Aの本物の薬（治療効果があるもの）とBの偽の薬（治療効果がないもの）を用意し、ある集団にはAの薬を、もう一つの集団にはBの薬を投薬し、その結果を調べた実験があります。

Bの偽の薬を投薬する集団には、医師から「この薬は治療効果があります」と説明したところ、本来治療効果がないはずなのに、Bの偽の薬を飲んだ人の中で効果が出た人がいた、という実験結果となりました。

ここからわかることは、人は言葉によって変化を起こす生き物であるということです。

試合前に緊張していたけれど、信頼している指導者から「あなたはこれだけやってきた。必ずその力を十分に発揮できる」と言われて緊張がスッと軽くなり、最高のパフォーマンスを発揮できたと言う人もいるのではないでしょうか。

それくらい、私たちは言葉からたくさんの影響を受けています。

言葉と暗示の関係

人からかけられる言葉によって、私たちは影響を受けるというお話をしました。

もう一つ、言葉が私たちに与える影響をみてみましょう。

例えば、夏の暑い夜、ラジオから怪談が聞こえてきたと想像してみてください。私たちがいる場所は安全で安らげる自室のはずなのに、聞こえてくる言葉から恐ろしい状況をイメージすると、心臓がドキドキしてきて、背中にはツーっと汗が流れ…

このように、言葉によって私たちは無意識にイメージを働かせています。浮かぶイメージは自分自身がその言葉に対してもっている記憶や認識が元になっています。「おばけ」と聞いたら、絵本に出てくるような可愛らしいおばけを想像する人もいれば、人の姿をした足のないリアルなおばけを想像する人もいるように。

言葉に強い感動があるほど、言葉の意図する感情・意欲・希望が生じて、私たちの行動変容までもが引き起こされるのです。

後ろ向きな言葉の影響

私たちは言葉によって影響を受け、その言葉のイメージによって行動までも変わってしまうことをお伝えしました。

そうなると、後ろ向きな言葉を使うことの影響が気になりますよね。

自分に自信がないと、人は無意識に発言を控えたり、控えめな発言をしてしまいます。例えば、親しい仲間との会話の中でも、「この間◯◯さんに“調子上がってきたね”って言われたんだけど、まだこことここが全然足りてなくて、すごく焦るよ・・・」と、人からみて褒めるべきポイントが自分にあるにも関わらず、それを否定するように、足りない部分に注目してしまうこと、ありませんか。

もちろん、より高いパフォーマンスを目指して、足りないところもしっかり分析しながら、改善させていくことは大切ですが、褒められたことを受け入れず、足りないところだけに着目することで、

「私は足りていない人」

と自分に暗示をしていくことになってしまいます。

足りていない私→頑張っているのに結果が出ていない→私は才能がないからダメだ

など、自信がない人は自分で言葉にマイナスのイメージを持たせ、それにより自己暗示をかけてしまっている可能性があります。

セルフチェックをしてみよう

自分に自信がないという人は、自分の言葉をセルフチェックしてみましょう。

あなたはどんな言葉を仲間、指導者、家族、友人に対して使っていますか？

無意識に使っていることが多いので、その場では気が付かないこともあります。1日の終わりに、今日誰とどんな会話をしたか、あなたはどんな言葉を使っていたか、振り返ってみましょう。

マイナスな言葉でよくあるのは、

⚫︎ 否定語（〜ない、まだ〜ない、でも、だって　など）
⚫︎ 諦め（どうせ、絶対無理、私なんて、才能がない　など）
⚫︎ 比較・嫉妬（あの人は◯◯、恵まれてていいよね、ずるい、なんであの人だけ　など）

他にもたくさんあるでしょう。特にマイナスな言葉が多い人は、自分の独特な言い回しで自分を否定していることがあります。

恥ずかしながら、私が以前自信がなかったときによく言っていたのが、
・「私ってこういう不器用な性格だからしょうがないんだよね」
　→どうせ何をやっても無理
・「誰もわかってくれないからもういいよ」
　→私は人から理解してもらえる人間ではない
・「あの人は私のこと嫌いだから、仕返しされてるんだ」
　→私はきっと人から嫌われる

これらは見方を変えればいくらでも前向きな言葉にできますし、努力して結果が出ないのならば、それを肯定的に受け止めて次へと進んでいくことができるはずです。

当時の私は無意識に、表面的には自分を肯定するような言葉を使いながら、潜在的には「自信がない私はなにを頑張ってもうまくいかない」と固く信じていました。

言葉を変えて自分に自信を与える

セルフチェックで自分がどんな言葉をよく使用しているか見つかりましたか。

ここからは、言葉を変えて、自分に自信を与える方法を紹介していきます。

ただ、気をつけてほしいのが、最初から100％言葉を変えようとしないこと。

今まで無意識に使っていた言葉を変えようとすると、とにかく疲れます。話す言葉が見つからなくなったり、無理にプラスの言葉を使おうとすると、無意識の自信のなさとのギャップに余計自信がなくなったりすることもあります。

できることから一つずつ、楽しさを見つけながら取り組んでみてください。

「自信をつけよう」と頑張るのではなく、「一つずつ、言葉を変えていったら、気づいたら自信がついていた」という状態が一番いいですね。

言葉を変えて、自分に自信を与えるための方法　例

言葉を言い換える

マイナスな言葉も見方を変えるとプラスの意味が見つかります。

例
私は引っ込み思案だ。
（変換）→私は周りの人をよく見ることができる

人が簡単にできることができない
（変換）→独特の感性をもっている

あの人はすごい、それに比べて私は…
（変換）→私の長所は？

言葉を付け足す

ついつい、癖でマイナスの言葉を言ってしまっても大丈夫。気づいたらその後ろに、プラスの意味の言葉を付け足すことで、プラスの言葉を話す自分になれます。

例
今日もうまくいかなかったー！
（プラス）明日はきっとうまくいく！！

今日は雨かーサイアク。。
（プラス）だけど、雨のおかげで作物がよく育つ！安く買える♪

言葉を探す

インターネットで検索すると、過去の偉人の残した素敵な言葉がたくさんヒットします。自分に力を与えてくれる言葉に触れることで、あなたの発する言葉にも変化が出てきます。

例
「追いかけ続ける勇気さえあれば、夢は必ず叶います」　〜ウォルト・ディズニー〜
↑「名言」で検索して出てきたページの最初に出てきた言葉

観察する

身近にいる人で「この人は自信がある人だなぁ」と思う人を探してみましょう。話を聞くことができる相手ならば、こんな質問をしてみましょう。
どんな信念をもっているのか、何があなたをそうさせるのか、過去の苦労をどうやって乗り越えたのか。質問してみることで、あなたも参考にできるものが見つかる可能性があります。

敢えてあまり使わない言葉を使う

世の中には素敵な言葉が溢れています。私はこんな言葉を、敢えていろんな場面で使っています。初めは気持ちが込められなくても、使っているうちに言葉から力をもらえるようになりますよ。

例　ありがとう　　大丈夫　　嬉しい　　
　　助かったよ　　いい笑顔だね　　優しい

まとめ

言葉が自分に与える影響についてみてきました。

自分に自信がない、という人は長い期間、無意識のうちに「自分には無理」「自分はダメだ」「きっとうまくいかない」など暗示のように自分に言い続けてきた可能性があります。

今回は言葉を変えることで自信を与える方法をお伝えしましたが、急に自分を変えようと頑張りすぎないようにしてください。

急に変わろうとすると、それに対する抵抗が現れます。急がず、でも確実に取り組みを続けていく人は、必ず変化し結果が出ます。

本当の意味で、自分に自信を取り戻すために、焦らず取り組んでみてください。

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