
いろんな人からいろんなアドバイスをもらうと、何が何だかわからなくなっちゃうよ。

メタ認知の力を高めると、迷わず進めるようになるよ♪
自分のことを客観的にみることを『メタ認知』といいます。この記事ではメタ認知について理解し、その力を高める具体的な方法をお伝えします。
⚪︎ メタ認知について
⚪︎ メタ認知の力を高めることのメリット
⚪︎ メタ認知の力を高める具体的な方法
メタ認知の力を高めて、最速で結果を出すあなたになりましょう。
メタ認知とは

メタ認知って初めて聞いたよ。なんか怖くない??汗

心理学の用語だよ。
メタ認知という用語は、「メタ」と「認知」が合わさった言葉です。“メタ=高次の”、“認知=物事を判断する” の意味から、メタ認知とは、「自分自身が物事を判断している状態を、客観的にわかっている状態」のことをいいます。
アメリカの心理学者、ジョン・H・フラベルが定義した用語です。
メタ認知の力が高い人は、自分自身が行なっている行動、自分が考えていることなどを客観的にみることができます。そのため、セルフコントロールや状況を正しく判断することができ、結果に結びつけることができます。
反対にメタ認知の力が低い人は、自分自身を客観的にみることができず、自分だけが正しいと思い込んだり、自分がやっていることが正しいことなのか、改善が必要なのかに気がつかないことがあります。
例えば、こんな状況があったとき、AとBのどちらを選べばいいでしょう。
あなたのライバルが、あなたよりも良い成績を出したとき、あなたはどのように行動しますか?
A 自分のやり方をやめて、ライバルがやっていることを真似してやってみる
B 相手は相手、私は私、と完全に相手を無視して、自分がやるべきことに集中する
少し極端な選択肢になりましたが、実はどちらも正解であり、正解ではありません。
メタ認知の観点からこのケースをみると、ライバルが自分よりも良い成績を出したとき、まず、自分自身はその事実をどのように認識しているかを客観的に判断します。
そして、自分が望む結果を出すために、この事実から学べるものは何か、自分は何を変える必要があるか、変える必要がないものは何か、などを総合的に思考し、次の行動を起こします。
それがメタ認知の力が高いということなのです。

じゃあ、自分がメタ認知の力が低かったら、それを認識することもできないから改善もできないってこと??

そんなことはないよ。メタ認知の力は高めることができます。
教育現場や会社でも採用されている
すでに数年前から、学校教育やビジネスでも、メタ認知の力を高めて、学習や成長の促進に役立てようという動きが高まっています。
受け身な態度で学習したり、知識を覚えたりするのではなく、自分で自分の得意、苦手、理解できているところ、まだ理解できていないところなどを客観的に知って、目標までどのようなステップを踏めば良いかを考えながら学んでいくことが重要視されているのです。

ようするに、「自分のことは自分がよ〜く知っている」っていうことが大事なんだね。

そのとおり。そして、その力は高めることができるよ。次から見ていこう。
メタ認知の力を高めるためのステップ
メタ認知の力を高めるトレーニング方法は数多くありますが、ここでは一番オススメしたいセルフモニタリングとそれを踏まえた行動への生かし方を紹介します。
自分自身を知る→それを踏まえて行動する、という順番でやってみましょう。
Step 1:自分自身を知る
Step 2:知ったことを踏まえて改善に向けて行動する
Step 1:自分自身を知る
今、この瞬間の自分自身を、自分で観察してみましょう。次の問いを自分自身に問いかけてみてください。
私は今何をして、何を考えている?
外出先では難しいかもしれませんが、家や落ち着ける場所でノートに書くことをオススメします。文字にすることで自分自身を俯瞰することができます。慣れると頭の中で考えるだけでも十分効果があります。
この時のポイントは、あなたの「今の状況」「やっていること」「考えていること」「気分・感情」「身体感覚」に分けて観察することです。
例えば、次のような状況でのセルフモニタリングの例を見てみましょう。
(例)来月、大事な試合があるという状況で、様々な人からアドバイスや酷評をもらってしまい、混乱しているとき
セルフモニタリング
今の状況:来月には大会を控えている。信頼している先輩、指導者、仲間たちからの様々なアドバイスや、中には酷評してくる人もいて、自分のことが信じられなくなっている。
やっていること:部屋でセルフモニタリングをしている。(←「今」について書くのでこれでOKです)
考えていること:一体誰のいうことを信じたらいいんだ!誰も本当の私の頑張りを見てくれていないんじゃないか?こんな状態で来月の大会にベストなコンディションにもっていけるのか?
気分・感情:不安、焦り、自己不信、周りの人の目が怖い。
身体感覚:脈拍が早くなっている。肩が重い。胃がキリキリする。
このように、各項目について分けながら書くことで、自分自身を客観的にみることができます。
Step 2:知ったことを踏まえて改善に向けて行動する
Step 1のセルフモニタリングで書き出したものをもう一度見てみましょう。
この中で、今の自分には変えられないことと変えられることに分けていきます。
変えられないこと
⚫︎ 来月大会が開催されること
⚫︎ 先輩や指導者など身近な人から言われる言葉
変えられること
⚪︎ 自分は、誰の言うことを信じるか、決める
⚪︎ 信じたい相手に、もう一度話を聞きにいく
⚪︎ 自分がやってきたことを振り返る
⚪︎ マインドフルネスでこころを落ち着ける、冷静になる
⚪︎ ストレッチをして自律神経を整える
⚪︎ 栄養素バランスのいい食事をする
⚪︎ 胃に負担をかけないようにする
⚪︎ 睡眠をしっかりとる
このように変えられないことと変えられることを分けることで、自分がどのような行動をしたらいいか明確になります。
自分がやるべきことがわからなくなっているときには、セルフモニタリングで自分を客観視し、そこから具体的な行動を見つけ出してみてください。

1人でできるのがいいね。

慣れると移動中など外にいるときも、自分の頭の中でパパッとできるようになるよ。
まとめ
今日はメタ認知についてとその力の高め方の一例を紹介しました。
メタ認知は自分で自分を正しく知り、より良い行動に繋げていくためにとても大切な力です。この力が弱いなぁと思った人は、自分に合った方法でメタ認知の力を高めるトレーニングをトライしてみてください。
1人でやってもうまくできない、結果につながっているかわからない、もっと自分を客観的にみられるようになりたい、という人は、コーチングを受けることでもメタ認知の力を高めることができますので、検討してみてくださいね。

楽しみながらやるのがコツですよ♪
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